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THEME 重症脳梗塞の急性期治療(心原性脳塞栓症を中心に) Special Articles

rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法

溝口忠孝古賀政利

Cardio-Coagulation Vol.6 No.1, 15-19, 2019

遺伝子組換え組織プラスミノゲンアクチベータ(rt-PA)静注療法は,脳梗塞発症早期に治療介入することで脳血管閉塞をきたす血栓子を溶解する。血栓子溶解により脳血流が再開し,神経症状を劇的に改善しうる治療である。わが国では2005年よりrt-PA静注による治療が導入され,当初rt-PA投与開始は脳梗塞発症より3時間以内であったが2012年に4.5時間に延長され,治療介入対象となる症例が増加した。脳梗塞超急性期における治療として,rt-PA静注療法と血管内カテーテルによる機械的血栓回収療法(EVT)の2つの治療は,神経細胞が虚血に至る前に脳血流および脳神経症状を大きく改善するための確立した治療法である。近年,EVTの治療も普及しているが,rt-PA静注療法は出血性合併症などの有害事象はあるものの点滴により比較的簡便に治療を開始することが可能であり,今後一層の普及が期待される。
「KEY WORDS」rt-PA,虚血性脳卒中,予後,合併症,WAKE-UP試験

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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