日本脳神経外科学会第77回学術総会が,東北大学大学院神経外科学分野教授の冨永悌二先生を学会長として,仙台国際センターにおいて2018年10月10日~13日の4日間にわたり開催された。メインテーマは“社会の変革と脳神経外科”であり,特別企画として,「脳神経外科における研究の現状と展望」「変革を迫られる脳神経外科の医療体制・ヘルスケア」「超高齢者の脳神経外科医療:QOL&Dからの再考」「脳神経外科診療におけるゲノム医療」など,急激な社会変化や急速な進歩を遂げている技術革新に伴い,脳神経外科がどのように変わりつつあるかを実感させられるプログラムが構成されていた。
日本脳神経外科学会のなかで,抗血栓薬,特に直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)は,脳内出血に関連した分野における重要なテーマであり,一般口演とポスターセッションにおいていくつかの興味深い発表があった。