<< 検索結果に戻る

潜因性脳梗塞における無症候性心房細動の検出と治療

Cardio-Coagulation Vol.4 No.4, 21-26, 2018

潜因性脳梗塞(cryptogenic stroke)の大部分は塞栓源不明脳塞栓症(ESUS)と考えられ,その塞栓源のなかで最も重要と考えられるのが潜在性心房細動である。心房細動が発作性の場合は慣習的な24時間ホルター心電図では必ずしも検出できないので,同検査の複数回施行,より長時間の携帯型心電図記録装置,および植え込み型心電図記録計などを考慮する。潜在性心房細動が検出されれば,直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)などの抗凝固療法を用いた有効性の確立された脳梗塞再発予防が可能であるうえ,カテーテルアブレーションや左心耳閉鎖術(本邦未承認)など非薬物療法も選択肢となりうる。一方,潜在性心房細動が検出されなければDOACの適応はなく,抗血小板療法またはワルファリンによる抗凝固療法を症例ごとに選択する。現在,ESUSに対するDOACのアスピリンと比較した有効性と安全性を調べる治験が全世界で行われている。
「KEY WORDS」潜因性脳梗塞,塞栓源不明塞栓症,潜在性心房細動,長時間心電図モニタリング,直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載雑誌詳細 この雑誌の目次を見る

抄録