直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)として,わが国では現在,非弁膜症性心房細動に対して直接トロンビン阻害薬のダビガトラン,Ⅹa阻害薬のリバーロキサバン,アピキサバン,エドキサバンが,静脈血栓塞栓症に対してリバーロキサバン,アピキサバン,エドキサバンが使用されている。これらはワルファリンのような用量調節のための頻回の採血は不要とされるが,薬物動態の評価,薬剤過量による頭蓋内出血や大出血の防止,大出血時や手術・侵襲的手技時の対応などには,血中濃度モニタリングが望ましいとされている1)2)。わが国では2016年11月にダビガトランの中和薬としてイダルシズマブが保険収載された。Ⅹa阻害薬の中和薬は未発売であるがandexanet alfa3)の開発が進んでおり,中和薬を使用する際には血中濃度モニタリングが重要となると考えられる。
バイオマーカーを理解する
抗⅕a活性
掲載誌
Cardio-Coagulation
Vol.4 No.3 42-47,
2017
著者名
池田こずえ
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
Cardio-Coagulation
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。