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抗凝固・抗血小板とアンチエイジング

シリーズ1-1:血小板とアンチエイジング―アンチエイジングにおける多血小板血漿(PRP)療法の有用性 第10回 皮膚のアンチエイジングにおける多血小板血漿(PRP)療法の有用性―難治性皮膚潰瘍・褥瘡治療からみた血小板の皮膚軟部組織への影響―

Utility of Platelet-rich plasma(PRP) therapy for skin anti-aging --Effects of platelets to skin and soft tissues in the treatment for skin ulcer and pressure sore--

楠本健司

Anti-aging Science Vol.7 No.1, 49-54, 2015

「1.はじめに」外傷や手術で出血や病的出血が生じると,血小板は凝固因子と共に血小板が凝集し,自然に備わった止血機序を進め,止血に向かわせる.しかし,血小板凝集と血液凝固はその止血の段階だけで完結した反応ではなく,すでにその出血凝固の段階で次なる創傷治癒が進む機序を発動させている.本稿では,血小板の創傷治癒への関わりと細胞,組織の活性化,この血小板の働きを応用した多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)療法の原理とその調製法,そして,PRPによる皮膚,軟部組織をはじめとする再生医療への展望を含めて概説する.
「Key Words」血小板(platelet),多血小板血漿(platelet-rich plasma(PRP)),皮膚(skin),潰瘍(ulcer),褥瘡(decubitus, pressure sore),アンチエイジング(anti-aging)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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