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老化と心血管疾患

第4回 心疾患発症における長寿遺伝子の役割

丹野雅也三浦哲嗣

Anti-aging Science Vol.7 No.1, 44-48, 2015

「1.要約」長寿遺伝子として知られるSirtuin遺伝子の活性化により合成されるヒストン脱アセチル化酵素Sir2は酵母や線虫などの下等生物の寿命を延長する.ほ乳類のSirtuin蛋白にはこれまでSIRT1からSIRT7の7つが同定されており,心筋においてはSIRT1およびSIRT3の機能が研究され解明されてきた(図1).心不全は加齢により発症進展が促進される心臓老化関連疾患であり,その機序にはミトコンドリア機能障害に基づくエネルギー代謝異常や酸化ストレスが寄与する.SIRT1およびSIRT3は多様な機序を介して心筋細胞のミトコンドリア機能を維持/活性化しており,それらの操作によって心不全の発症進展を抑制できる可能性がある.
「Key Words」SIRT1,SIRT3,心不全,ミトコンドリア

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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