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特集 アンチエイジングから心房細動を考える

4.糖代謝・尿酸代謝と心房細動

Influences of glucose and uric acid metabolisms on occurrence of atrial fibrillation

倉田康孝久留一郎

Anti-aging Science Vol.6 No.3, 112-116, 2014

「Ⅰ糖代謝と心房細動」1 糖尿病と心房細動の合併 糖尿病は虚血性心疾患や心筋症などの心疾患を高率に合併することが知られており,近年では心房細動(Af)の発生率が有意に増加することも示唆されている1)2).糖尿病患者では,さまざまなAf発症の危険因子―肥満,閉塞性睡眠時無呼吸,冠動脈疾患,心不全,自律神経障害,全身性炎症など―を合併することが多く3),高血糖(糖代謝異常)そのものがAfの危険因子といえるかどうかは不明であった.2005年,Movahedら1)はⅡ型糖尿病患者293,124名と非糖尿病者552,624名のAf発症率を比較して糖尿病患者では約40%発症率が高いことを見出し,糖尿病が独立したAf発症の危険因子(OR:2.13)であることを報告した.その後,同様の大規模コホート研究および症例対照研究によって糖尿病がAf発症の危険因子であることが確認され2),さらに,糖尿病罹患期間の延長とHbA1c値の上昇(血糖コントロールの悪化)に依存してAf発症のリスクが高まることが報告された4)5).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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