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特集 アンチエイジング薬を考える

4.レスベラトロール―特に,Sirt1活性化や腎保護効果の観点より

Renal protective effects of resveratrol through the upregulation of Sirt1

長谷川一宏脇野修伊藤裕

Anti-aging Science Vol.6 No.2, 30-35, 2014

「I はじめに」近年, 抗加齢遺伝子サーチュイン (以下, Sirt1) の機能に注目が集まっている. サーチュイン (Sirt) は転写因子やヒストンの脱アセチル化酵素であり(図1), Sir1~12の12アイソフォームが存在する. そのうちの1つがSirt1である. Sirt1は, 個体レベルとしては長寿に働く(図2). ただし, これについては, 過去一定の議論があったが2012年のSirt6というSirt1以外の別アイソフォームのサーチュインの過剰発現マウスが長寿を示す論文1)報告後, やはりSirt1も長寿に重要であると考えて妥当であるとの論調が多い. 一方, Sirt1は臓器・細胞レベルでは, PGC-1αやPPARα, PPARγ等を介したミトコンドリア活性化と解糖系促進, 脂肪酸β酸化亢進などによる糖脂質代謝活性化を介した効率的なATP産生に働く(図2). Sirt1は細胞の酸化還元状態やエネルギー状態によって変化するNADレベルを感知し, NADが上昇するとSirt1が活性化する (NADはSirt1の補酵素).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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