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抗凝固・抗血小板とアンチエイジング

第8回 睡眠時無呼吸症候群と血小板機能―血小板に着目した睡眠の質とアンチエイジング

小賀徹陳和夫

Anti-aging Science Vol.6 No.1, 43-48, 2014

「はじめに」 当初, 閉塞型睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea : OSA)は, 睡眠中の無呼吸による睡眠の断片化に伴う日中の眠気や倦怠感により, 居眠り事故や作業効率の低下など, 社会・経済的な問題から注目された. ところが近年はむしろ, 動脈硬化性疾患が世界的に増加する中, その発症予防として, メタボリックシンドロームを提唱して肥満, 高血圧, 耐糖能異常, 脂質代謝異常などに包括的に取り組む間に, OSAが, これらと関連しながら, 冠動脈疾患や脳卒中といった動脈血栓性疾患を含めた血管障害の重大な危険因子であることが明らかとなり1), 疾患の重要性が認識されるようになった. 一方, 本連載でも繰り返されているように, 動脈血栓症発症には血小板が重要な役割を果たしており, 抗血小板療法が血管イベントを減少させ, 有効な治療となっている. このことから, OSAと血小板異常の関係が予想され, 検討報告されており, 本稿では, これまでの知見を概説し, 血小板を睡眠の観点から考える一助としたい.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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