【特集 脳血管性認知症】
              
 2. 脳のアンチエイジング
                  掲載誌
                
 
                  Anti-aging Science
                  Vol.5 No.2 16-22,
                  
                    2013
                  
 
                    著者名
                  
  
                          島村宗尚
                        / 
                          中神 啓徳
                        / 
                          里直行
                        / 
                          森下 竜一
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          その他
                        
                    診療科目
                  
  
                          その他
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Anti-aging Science
                    
 「I はじめに」脳血管の構造と機能はエイジングにより変化する. 特に, 酸化ストレスによる血管内皮細胞障害, 脳血管壁におけるアミロイド沈着がエイジングによる代表的な変化である. また, エイジングとともに増加する高血圧や糖尿病といった生活習慣病がそのような変化を促進させるとともに, 慢性神経炎症を惹起し, 血管性認知症やアルツハイマー病などの発症リスクとなる. AT1受容体阻害剤やスタチンによる酸化ストレスの抑制が上記のような機能障害を抑制する可能性が報告されており, また, アミロイド沈着に対してはアミロイドを除去するワクチンや免疫抑制療法の検討がなされている. 本稿では, 脳のアンチエイジングとして, 特に脳血管におけるエイジングとそれに対する予防および治療の可能性について概説する. 「II 脳血管の構造とエイジングによる構造変化」頭蓋内の脳動脈は頭蓋外の動脈と比較し大きく異なる.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。