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特集 アンチエイジングから心疾患を考える

アンチエイジングからAFを考える

熊谷浩一郎

Anti-aging Science Vol.4 No.2, 31-36, 2012

「I はじめに」心房細動(AF)は加齢とともに増加してくる. 現在, わが国は高齢化社会を迎え, その頻度はますます増加してくることが予想される. AFのリスクファクターとして高血圧, 心不全, 糖尿病, 冠動脈疾患, 心筋症, 弁膜症, ストレス, 自律神経のインバランス, 飲酒, 睡眠時無呼吸症候群, 甲状腺機能障害などが挙げられる. 特に高血圧は頻度が高いため, 最も大きな誘発因子となる. 近年, 肥満もAF発症リスクを増大させることが報告された. また, メタボリックシンドロームは肥満, 高血圧, 糖尿病といった動脈硬化の進展に関与する因子の蓄積として診断され, 各々の因子は, AFのリスクファクターである. メタボリックシンドロームで亢進している炎症や酸化ストレスもまたAFのリスクファクターであることが報告されてきた. AFの発症予防には, これらのリスクファクターの厳重な治療が重要であると思われる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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