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Theme 新しいがん治療のState of the Art Pharmacogenomics and biomarker

臨床検体を用いた腫瘍免疫のトランスレーショナルリサーチ

西達也冨樫庸介

がん分子標的治療 Vol.20 No.1, 118-125, 2022

がん免疫療法の効果が証明され注目を集めている。基となる腫瘍免疫研究の多くがマウスで行われてきたが,ヒトとは相違点も多く限界がある。そのためヒト臨床検体の解析が腫瘍免疫の本態解明に重要である。近年,技術の進歩により網羅的遺伝子解析が可能になり,腫瘍組織を代表に糞便まで含めさまざまな検体から新たな知見が見出されている。これらは塊(バルク)で行われることが多いが,より精密な解析のためには,免疫細胞を含む不均一な集団の1細胞解析が重要になってくると考える。
「KEY WORDS」トランスレーショナルリサーチ,ネオ抗原,CD8⁺T細胞,腫瘍免疫,バイオマーカー

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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