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Theme 新しいドラッグデリバリーシステムによる抗悪性腫瘍薬 Cancer biology and new seeds

EGFR exon 20 insertion mutationを標的とした薬剤(非小細胞肺がん)

金村宙昌林秀敏

がん分子標的治療 Vol.19 No.2, 65-73, 2022

EGFR exon 20 insertion mutation(EGFR ins20)を有する非小細胞肺がんという希少な集団にもかかわらず,数多くの治療薬が開発され,そのなかからようやくamivantamabとmobocertinibの2つの薬剤がプラチナ化学療法後の二次治療の選択肢として米国食品医薬品局(FDA)承認となり使用できるようになった。他の治療薬も今後承認されることが予想されるが,その場合の薬剤の使い分け,治療シークエンス,耐性機序の克服,中枢神経病変への対応など今後解決しなければならない問題が山積している領域である。本稿では,EGFR ins20の生物学的特徴,amivantamabとmobocertinibを中心に現在開発が進んでいる薬剤について紹介していく。
「KEY WORDS」EGFRエクソン20挿入変異,非小細胞肺がん,EGFR-TKI,Amivantamab,Mobocertinib

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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