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Theme がんゲノム医療を検証する Pharmacogenomics and biomarker

RET遺伝子融合と変異

中奥敬史田畑潤哉河野隆志

がん分子標的治療 Vol.19 No.1, 89-93, 2021

受容体チロシンキナーゼをコードするRETは,さまざまなヒトのがんのドライバー遺伝子として機能する。RETに生じる遺伝子再構築と変異は,甲状腺乳頭,肺,結腸直腸,膵臓,および乳がんなどで検出されており,特異的なRETのチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は,それらのがんに対して有望な治療効果を示す。RET遺伝子異常を伴うがんは,tumor-agnosticにRET TKIへの効果が期待される。
「KEY WORDS」ドライバー遺伝子異常,分子標的治療,がん精密医療,キナーゼ遺伝子,RET

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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