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Theme がんゲノム医療を検証する State of the art reviews and future perspectives

がん遺伝子パネル検査の実施上の問題点

釼持広知

がん分子標的治療 Vol.19 No.1, 55-58, 2021

オンコマインTM Dx Target TestマルチCDxシステム,FoundationOne CDxがんゲノムプロファイル,OncoGuideTM NCCオンコパネルシステムの3つのがん遺伝子パネルがすでに保険承認され,実診療で使用されている。各施設においてがん遺伝子パネル検査を行うシステム構築が進んでいるが,まだ包括的ゲノムプロファイリングができる施設は限られている。多くの患者にこのがん遺伝子パネル検査が行える状況ではなく,対象患者の拡大,検査成功率の上昇,結果返却までの時間短縮,遺伝子検査結果をもとにして治療選択肢を増やすことなど多くの課題がある。今後は,血漿検体を用いたがん遺伝子パネル検査も使用されるようになるが,現時点ではエキスパートパネルでの検討が必要であり,多くの課題がある。
「KEY WORDS」がん遺伝子パネル検査,コンパニオン診断薬,包括的ゲノムプロファイリング,エキスパートパネル

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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