悪性リンパ腫や白血病を含むさまざまながん腫において,B-cell lymphoma2(BCL2)ファミリー蛋白は,細胞死の重要な制御分子として機能していることが知られ,新規BCL-2阻害薬ベネトクラクス(ABT-199)による選択的な細胞死誘導効果が示されている1)2)。本稿では,新規分子標的療法として期待されているBCL-2阻害薬による,主に急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia;AML)を中心とした造血器腫瘍に対する新たな治療戦略の可能性について概説する。
News and Topics
BCL-2阻害薬の作用機序と造血器腫瘍に対する治療
掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Vol.18 No.1 114-117,
2020
著者名
南陽介
/
中村洋貴
記事体裁
連載
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抄録
疾患領域
癌
診療科目
腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。