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Theme 造血器腫瘍の分子標的治療の最前線 Cancer biology and new seeds

Bispecific T cell engager(BiTE)抗体

前田嘉信

がん分子標的治療 Vol.18 No.1, 63-67, 2020

免疫療法はがん治療において画期的な進歩をもたらしている。CAR-T細胞療法は,B-ALLに対して有効性を発揮している。T細胞は非常に強力な抗腫瘍効果を発揮するが,BiTE抗体はT細胞と腫瘍を連結させる。ブリナツモマブはB細胞のマーカーであるCD19に対するBiTE抗体であり,CAR-T細胞療法と同様に高い有効性を発揮し,B-ALLの治療戦略に変化をもたらしている。一方,サイトカイン放出症候群や神経学的有害事象など特徴的な副作用を認める。本稿では再発・難治性B-ALL,MRD陽性ALL,小児・AYA世代の初回再発B-ALLに対する有効性について概説する。さらにブリナツモマブとCAR-T療法,同種移植との関係について触れ,最後に今後の展開に言及する。
「KEY WORDS」免疫療法,B細胞性急性リンパ芽球性白血病,BiTE抗体,CD19,ブリナツモマブ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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