切除不能進行・再発胃がんに対する化学療法は,その進歩により高い腫瘍縮小効果を得られるようになった。しかし,化学療法のみによる根治は難しく,いかに有効な薬剤を使い切るかが重要である。1次治療は,SPIRITS試験やG-SOX試験の結果よりフッ化ピリミジン製剤+プラチナ製剤併用療法が推奨されている。無増悪生存期間(PFS)は約6ヵ月前後であり1)2),1次治療に対して不応・不耐となった全身状態良好な患者に対しては2次治療を行うことが推奨される。本稿では近年報告された臨床試験の結果を含め,胃がん2次治療について概説する。