切除不能進行・再発胃がんに対する化学療法は,その進歩により高い腫瘍縮小効果を得られるようになった。しかし,化学療法のみによる根治は難しく,いかに有効な薬剤を使い切るかが重要である。1次治療は,SPIRITS試験やG-SOX試験の結果よりフッ化ピリミジン製剤+プラチナ製剤併用療法が推奨されている。無増悪生存期間(PFS)は約6ヵ月前後であり1)2),1次治療に対して不応・不耐となった全身状態良好な患者に対しては2次治療を行うことが推奨される。本稿では近年報告された臨床試験の結果を含め,胃がん2次治療について概説する。
News and Topics
進行胃がんの2次治療戦略
掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Vol.17 No.2 97-101,
2020
著者名
由上博喜
/
三島 沙織
/
設樂紘平
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
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