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臨床試験からみたがん関連静脈血栓症の治療戦略

向井幹夫

がん分子標的治療 Vol.17 No.2, 94-96, 2019

がん患者に発症する血栓症は,静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism;VTE)を中心として播種性血管内凝固症候群や動脈血栓塞栓症など多彩な血栓像を呈する。血栓形成はがんの増殖や転移と関連があり,担がん状態における血栓再発の可能性も高いため,血栓症に対する治療は長期間に及ぶ可能性がある。一方で,がん特有の病態における出血や栄養不良などの重篤な合併症にも注意が必要である1)2)。そのようななかで,がん関連血栓症を対象とする臨床研究では,対象となるがん種,病期ならびにがん治療内容による違いが結果に対する評価を大きく変えることが多い。本稿は,がん関連静脈血栓症(cancer-associated venous thrombosis;CAVT)に対する抗凝固療法に関する主要な臨床試験を治療内容に分けて概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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