Theme 分子標的薬の最適な治療シーケンス
大腸がん
がん分子標的治療 Vol.16 No.4, 27-32, 2019
切除不能進行・再発大腸がんに対する化学療法は,血管新生阻害薬や抗上皮成長因子受容体(EGFR)抗体などの分子標的薬の登場により飛躍的に進歩し,生存期間の延長に寄与している。分子標的薬はさまざまな臨床試験で殺細胞性抗がん剤との併用もしくは単剤で有効性が証明された。そのため,分子標的薬はさまざまな治療ラインで使用することが可能であるが,分子標的薬の最適な投与順序は明確には定まっていない。本稿では,切除不能進行・再発大腸がんにおける分子標的薬の最適な治療シーケンスについて概説する。
「KEY WORDS」切除不能進行・再発大腸がん,血管新生阻害薬,抗上皮成長因子受容体抗体
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