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Theme 免疫チェックポイント阻害薬を用いた併用療法(効果と副作用)

各臓器がんにおける併用療法 肺がん

林秀敏

がん分子標的治療 Vol.16 No.3, 21-25, 2018

進行非小細胞肺がん(NSCLC)では抗PD-1/PD-L1抗体と細胞傷害性抗がん剤(主にプラチナ製剤併用化学療法)の併用療法や抗細胞傷害性Tリンパ球抗原(CTLA)-4抗体との併用療法に関して複数の第Ⅲ相臨床試験が行われており,おおむね有効な結果が報告されている。これらの結果から,早々に実臨床において併用療法が広く用いられることが想定される。これらの併用療法の問題点として,①有害事象マネジメント,②長期フォローアップデータが不足していること,③特にPD-L1高発現群では単剤療法とどちらが有用であるか不明であることが挙げられ,今後のデータおよび経験の集積が求められる。
「KEY WORDS」抗PD-1抗体,抗PD-L1抗体,抗CTLA-4抗体,免疫チェックポイント阻害薬,非小細胞肺がん

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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