『胃癌治療ガイドライン 医師用 2018年1月改訂 第5版』が出版された1)。2次治療としてはweeklyパクリタキセル(PTX)+ラムシルマブ(RAM)併用療法(エビデンスレベルA)が,3次治療としてはニボルマブ単剤療法(エビデンスレベルA)およびイリノテカン(CPT-11)単剤療法(エビデンスレベルB)が推奨されるレジメンとなった。条件付きで推奨されるレジメンとしては,複数の治療レジメンが推奨されることとなった。
本稿では,胃がんに対する2次治療および3次治療の現在の標準治療に至った経緯を含め,2次治療以降の治療レジメンの位置づけについて述べる。