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Theme 分子標的薬の新しいバイオマーカー

リキッドバイオプシーによる新たな肺がん分子標的治療

洪泰浩

がん分子標的治療 Vol.16 No.2, 37-40, 2018

近年,肺がんにおける分子標的治療や免疫チェックポイント阻害薬治療の発展により,詳細な分子生物学的診断のための組織検体の重要性が高まっている。しかし,生検に伴う侵襲,限られた検体量などが課題となっている。そのため臨床の現場からはリキッドバイオプシーと呼ばれる液性検体を用いた診断への期待が高い。本稿では,これら液性検体を用いた非侵襲的診断のなかでも最も開発・応用が進む血中遊離DNA(cfDNA)での診断について,その肺がん分子標的治療や免疫チェックポイント阻害薬治療への利用について紹介するとともに,今後の発展が期待されるその他のリキッドバイオプシーについても紹介する。
「KEY WORDS」血中遊離DNA,血中循環腫瘍細胞,EGFR変異,免疫チェックポイント阻害薬,デジタルPCR,CAPP-Seq

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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