<< 一覧に戻る

対談

第16回日本臨床腫瘍学会学術集会開催に向けて

西條長宏中西洋一

がん分子標的治療 Vol.16 No.2, 10-13, 2018

西條:本日は第16回日本臨床腫瘍学会(JSMO)学術集会会長の中西洋一先生にお話を伺いたいと思います。今回の学術集会のテーマは“Beyond Borders―Nation,Organ,Profession―”となっていますが,その意味するところをご説明いただけますか。
中西:私たちのこのリアルワールドにはさまざまなボーダーやバリアがあります。そのなかにいると幸せかもしれないですが,それでは展開が望めません。JSMOについても,日本の学会ではありますが,アジアを代表する国際的な学会を目指すということから,国を越えるという意味で“Beyond Nation”としています。
またJSMOはすべての臓器領域の悪性腫瘍を診る学会ですから,臓器(“Organ”)の壁も越えたい。これは単にすべての臓器を扱うという意味ではなく,学術集会に集まった方々が専門領域を越えて,ほかの臓器領域についても勉強したり,情報を交換したりする場にしてほしいと思う気持ちを込めました。
そして“Profession”ですが,学術集会はどうしても医師主体になる傾向があります。そこで,チーム医療に関わるすべての方々がその職種を越えてという意味で,このようなタイトルとさせていただきました。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る