<< 一覧に戻る

Theme 新しい臨床試験のデザイン

統計的立場からみた希少がんバイオマーカー探索

野村尚吾

がん分子標的治療 Vol.16 No.1, 21-25, 2018

近年,予後や治療効果の予測・検診を目的に,バイオマーカーを活用した体外診断用医薬品(診断薬)が複数開発されている。罹患数の少ない希少がんに対してもこの種の診断薬を開発するモチベーションはあるが,対象の希少性に起因する種々の問題点(サンプルサイズ不足など)が開発を進めるうえでの障壁となってしまう。本稿では,希少がんに対して診断薬開発を進めるうえでの統計的課題やその対応策について,バイオマーカー測定に基づく診断薬を開発するうえでの一般的な留意事項を前提に解説する。
「KEY WORDS」診断薬開発,マーカー探索,バイオマーカー,バリデーション,希少がん

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る