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肝細胞がんに対するレゴラフェニブ

がん分子標的治療 Vol.15 No.3, 106-108, 2017

進行肝細胞がんにおいては,2008年にソラフェニブの有効性を示す第Ⅲ相臨床試験の結果が報告され,その後も積極的に治療薬開発が行われたが,長らく1次治療,2次治療ともに新たな標準療法が誕生しなかった。ここにきて,レゴラフェニブがソラフェニブ無効後の治療薬として延命効果を示すことに成功し,進行肝細胞がんの薬物療法の新たな幕開けとなった。レゴラフェニブは血管新生(血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)-1~3,TIE2),発がん(KIT,RET,RAF-1,BRAF),転移(VEGFR-3,血小板由来増殖因子受容体(PDGFR),線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR))と腫瘍免疫(コロニー刺激因子1受容体(colony stimulating factor 1 receptor;CSF1R))に関与するさまざまなプロテインキナーゼを阻害する経口マルチキナーゼ阻害薬であり,すでに切除不能進行・再発大腸がんおよび消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor;GIST)において承認されている1)2)。ソラフェニブと構造式が非常によく似ているが,薬理活性についてはソラフェニブ以上の活性が期待される3)4)。本稿では,ソラフェニブ治療中に増悪した進行肝細胞がんに対するレゴラフェニブの有効性を検証した第Ⅲ相臨床試験(RESORCE試験)5)の概要をレビューする。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録