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Theme 免疫療法の今後の発展と課題

免疫療法同士の併用のrationaleと可能性

Rationale and possibility of combination of immunotherapy

北野滋久

がん分子標的治療 Vol.13 No.4, 34-37, 2015

「SUMMARY」近年,免疫チェックポイント阻害薬の開発が進み,進行悪性黒色腫での承認に続き,2015年の時点で非小細胞肺がん,腎細胞がん(RCC)での承認が期待されているが,現時点では一部の患者でしか臨床効果を認めていないため,さらなる治療成績の向上が求められている。現時点における免疫療法の併用のrationaleや可能性について述べる。
「併用療法のrationaleについて」従来の抗がん剤は,原則的に薬剤自身ががん細胞に直接作用して殺傷するものであるのに対して,がん免疫療法は,患者自身の免疫細胞を用いてがん細胞を間接的に制御しようとするものであり,従来の薬物療法とは全く異なる作用機序をもつ。
「KEY WORDS」がん免疫療法,併用療法,免疫チェックポイント阻害薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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