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術前ホルモン療法後の腫瘍特性に基づくエストロゲン受容体陽性乳がんの予後予測―PEPIモデル
Outcome prediction for estrogen receptor-positive breast cancer based on postneoadjuvant endocrine therapy tumor characteristics
がん分子標的治療 Vol.13 No.3, 84-86, 2015
「はじめに」1990年代初めから,増殖マーカー,特にKi67がホルモン療法(タモキシフェン)により低下することが報告されていた1)2)。2000年代初頭になり,こうした増殖マーカーの低下がホルモン療法(タモキシフェン)の臨床的効果と関連することが報告されるようになった3)4)。2007年,術前ホルモン療法としてアナストロゾールとタモキシフェンを比較したImmediate Preoperative Anastrozole, Tamoxifen, or Combined with Tamoxifen(IMPACT)試験のサンプルを用い,ホルモン療法(アナストロゾールまたはタモキシフェン)開始後2週間のKi67 labeling index(LI)が長期予後(無再発生存率(recurrence-free survival;RFS))と相関すること,さらには治療開始前のKi67 LIより治療後のKi67 LIのほうが強力に予後を予測することが報告され,ホルモン療法後の増殖マーカーの意義について関心が高まった5)。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。