Theme 分子標的治療を含む併用療法
分子標的薬同士の併用療法の現状と可能性
Development of novel-novel targeted agent combinations in advanced cancer
がん分子標的治療 Vol.13 No.3, 10-15, 2015
「SUMMARY」進行がんに対する治療としての分子標的薬においては,従来の細胞障害性抗がん剤と比較して,高い腫瘍選択制に基づく抗腫瘍効果の増強や毒性の軽減などが期待できる反面,一部の分子標的薬を除く大部分の薬剤においては単剤にて投与された場合の抗腫瘍効果に関して限定的な状況である。近年いくつかの画期的・革新的な分子標的薬の併用療法に関する臨床試験デザインが試行,実践されており,まだ多くの問題点や解決すべき点に直面しているものの,進行がんに対する長期間にわたる持続的な標的阻害,また抗腫瘍効果の維持のために,適切かつ明確なpreclinical combination rationaleに基づいた分子標的薬同士の併用療法は重要なステップとなりうる。
「KEY WORDS」分子標的薬,分子標的薬併用療法,新規分子標的薬同士の併用,早期新薬開発
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