米国臨床腫瘍学会 消化器癌シンポジウム(ASCO-GI)
米国臨床腫瘍学会 消化器癌シンポジウム(ASCO-GI 2015)
2015 Gastrointestinal Cancers Symposium
がん分子標的治療 Vol.13 No.2, 135-137, 2015
会期:2015年1月15~17日
会場:Moscone West Building(サンフランシスコ)
「はじめに」米国臨床腫瘍学会 消化器癌シンポジウム(ASCO-GI)は,ASCO,米国消化器病学会(AGA),米国放射線腫瘍学会(ASTRO),米国外科腫瘍学会(SSO)によって開催される消化器腫瘍を対象とした国際学術集会で,2015年1月15~17日に米国カリフォルニア州サンフランシスコのMoscone West Buildingで開催された。霧の都市として有名なサンフランシスコは,IT関連の起業家が集まり,医学の分野でも京都大学の山中伸弥先生が研究室を構えるカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)や南には全米屈指のスタンフォード大学をもつ活気のあふれる街である。本学会は,消化器がん治療のシーズ探索やバイオマーカー研究などの基礎研究から大規模臨床研究までの幅広い領域の発表と議論を行う大変活発な学術集会で,日本からの参加者も多く,2015年の抄録申請提出数は米国に次いで第2位であった。また,本学会では,1日ごとに食道・胃,肝・胆・膵,結腸・直腸のテーマをまとめて同一会場で発表・議論する。本稿でも,1日ごとにこの学会を振り返ってみたい。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。