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胃がんに対する抗VEGF療法:AVAGAST試験とREGARD/RAINBOW試験の違い

Anti-VEGF therapy for advanced gastric cancer:AVAGAST trial vs. REGARD/RAINBOW trial

廣中秀一

がん分子標的治療 Vol.13 No.2, 127-129, 2015

「はじめに」近年,切除不能進行・再発胃がんに対する多くの分子標的薬の開発が進み,第Ⅲ相臨床試験で生存延長効果が検証されてきたが,抗ヒト上皮成長因子受容体(HER)2抗体であるトラスツズマブ以降,ポジティブな結果が得られた試験はなかった。抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法では,最初に抗VEGF抗体であるベバシズマブを用いたAVAGAST試験が行われたが,全生存期間(OS)の延長効果は示されなかった。そのようななか,抗VEGF受容体(VEGFR)-2抗体であるラムシルマブがREGARD試験,RAINBOW試験にて相次いでOSの延長を示し,長らく停滞していた胃がんに対する分子標的薬の開発に新たな風穴を開けた。本稿では,これらAVAGAST試験とREGARD/RAINBOW試験の結果(表1)を概説し,REGARD/RAINBOW試験が成功した理由を考察したい。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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