「SUMMARY」がん治療における抗体医薬は,ここ20年間で飛躍的な発展を遂げてきている。本稿では,現在のがん治療における抗体医薬の状況,今後の展望について簡単に紹介するとともに,がん治療において近年注目されているがん幹細胞(CSC)について,われわれの白血病幹細胞(LSC)におけるデータをもとに抗体によるCSC標的治療についても簡単に紹介する。
「はじめに」近年の分子生物学的手法,遺伝子工学技術の進歩に伴い,がんに対する分子標的治療技術の発達は目覚ましいものがある。また,網羅的遺伝子発現解析技術,次世代シーケンサー,高度免疫不全マウスを用いた異種移植技術などの発達は,患者がん検体を用いたトランスレーショナルリサーチの可能性を広げてきている。
「KEY WORDS」がん幹細胞,白血病幹細胞,急性骨髄性白血病,造血幹細胞
「はじめに」近年の分子生物学的手法,遺伝子工学技術の進歩に伴い,がんに対する分子標的治療技術の発達は目覚ましいものがある。また,網羅的遺伝子発現解析技術,次世代シーケンサー,高度免疫不全マウスを用いた異種移植技術などの発達は,患者がん検体を用いたトランスレーショナルリサーチの可能性を広げてきている。
「KEY WORDS」がん幹細胞,白血病幹細胞,急性骨髄性白血病,造血幹細胞