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FORUM(up-to-date 子どもの感染症)

小児マイコプラズマ肺炎の疫学と治療戦略について

大石智洋

up-to-date 子どもの感染症 Vol.5 No.2, 34-37, 2017

大石:われわれは,北海道から九州まで国内20都道府県69施設の協力のもと,2008年から小児マイコプラズマ感染症における多施設共同疫学研究を実施しています.この研究では,0~15歳の小児で非定型病原体による下気道感染症を疑われた症例を対象に,鼻咽頭ぬぐい液検体を用いてreal time–PCR法によりMycoplasma pneumoniaeM. pneumoniae)の検出およびダイレクトシークエンス法によりマクロライド耐性遺伝子の検索を行っています.
小児マイコプラズマ肺炎は,かつては4年周期で流行がみられていたため,オリンピック病ともいわれていましたが,1990年代以降しばらくは流行の周期が乱れていました.しかし2011~2012年にかけて大流行が起こり,その4年後の2016年にまた大流行が起こりました.ただ,2011~2012年の大流行は約1年間流行が続いていましたが,2016年の大流行はそれと比べると短期間で流行が収束しています1).今後を予測することは難しいですが,また4年後に大流行が起こる可能性は否定できません.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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