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小児感染症Q&A

Q 百日咳の診断と治療について教えてください

岡田賢司

up-to-date 子どもの感染症 Vol.3 No.2, 20-21, 2015

「Answer」
「新しい診断基準案」現在,百日咳ワクチンを含んだ3種混合あるいは4種混合ワクチンの1期初回の接種率は,95%以上あり,典型的な百日咳症状で医療機関を受診する乳児は少ないと思われる.むしろ長引く咳で百日咳を疑われ,検査を実施されることが多いのではないだろうか.とくに,ワクチン接種前の生後3カ月未満の百日咳は,重症化しやすく早期に診断して迅速に治療する必要がある.このため,百日咳の診断基準を表1,図1のように改訂中である.これまでは,14日以上続く咳と百日咳に特徴的な「吸気性笛声」,「発作性の連続性の咳込み」,「咳込み後の嘔吐」の咳症状のうち1つ以上の症状がみられれば,臨床的百日咳としていた.ただ,乳児では2週間の咳を確認してからの対応では遅くなることが懸念されるので,①咳の期間は問わない,②症状に無呼吸発作(チアノーゼの有無は問わない)を加えた.確定には「臨床診断例の定義を満たし,かつ検査診断陽性」または「臨床診断例の定義を満たし,かつ検査確定例と接触があった例」としている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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