うつ病診療のUpdate アンケート 座談会
現代のうつ病の特徴について
―現代の世相を反映した典型的なうつ病像とは
掲載誌
DEPRESSION JOURNAL
Vol.9 No.2 4-15,
2021
著者名
川嵜弘詔
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神庭重信
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水島広子
記事体裁
座談会・対談
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アンケート
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抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
DEPRESSION JOURNAL
現代の世相を反映し,近年のうつ病における病像の多様化が指摘されている.従来の内因性うつ病に該当するメランコリー親和型うつ病にはあてはまらない抑うつ状態を呈する一群は「非メランコリア型うつ病」と総称され,非メランコリア型うつ病に属するさまざまな症候学的サブタイプが概念化されてきた.非メランコリア型うつ病の病像はきわめてheterogeneousであり,またその治療的対応は従来のうつ病治療では難渋することが多いことから,大きな臨床的課題として位置づけられている.今回のアンケート調査では,現代のうつ病の特徴をテーマとして非メランコリア型うつ病をめぐる現状および臨床的課題についての見解をうかがった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。