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Topics Q&A 時流解説

うつ病に対する経頭蓋直流電気刺激(tDCS)療法について教えてください

大久保善朗

DEPRESSION JOURNAL Vol.7 No.1, 24-25, 2019

薬物療法に抵抗を示すうつ病患者に対して用いられている電気けいれん療法 (ECT) は,脳に電気的な刺激を加える治療法である.ETCはけいれんを引き起こさないように麻酔下で行う必要があることから,応用に制限があった.これに対し,反復経頭蓋磁気刺激 (repetitive Transcranial Magnetic Stimulation:rTMS) は,変動磁場を用いて脳皮質に渦電流を誘導し,ニューロンを刺激することによって,低侵襲的に大脳皮質や皮質下の活動を修飾する技術である.rTMS機器はわが国でも既存の薬物療法に反応しないうつ病の治療装置(高度管理医療機器,特定保守管理医療機器)として,2017年に薬事承認された.rTMS機器については,保険診療等において適正に使用されるよう,安全性や医療倫理の観点から日本精神神経学会より適正使用指針が公表されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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