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うつ病診療のUpdate アンケート・座談会

うつ病の治療終結

再燃・再発予防に向けた寛解後の治療のあり方

馬場元近藤毅加藤正樹

DEPRESSION JOURNAL Vol.6 No.3, 4-15, 2018

うつ病の治療において,治療のはじまり,つまり急性期治療については議論される機会も多く,エビデンスも多数集積されているが,いつまで治療を続けるべきかについては,十分なエビデンスがなく,議論される機会も少ないように思う.しかし,治療の終結は臨床現場においては大変重要な課題であり,多くの患者が一日でも早く薬をやめたいという希望と再発の不安とのジレンマを抱き続けているであろう.こうした状況のなか,臨床現場ではうつ病の治療終結がどのようになされているかをアンケートでうかがった.今回のアンケート結果からは,半年や1年といった一定期間の寛解維持を抗うつ薬の減薬や中止を検討するタイミングとすることが多かったものの,その実行に際しては再燃・再発のリスクから大変慎重である臨床医の姿勢がうかがえた.今回のアンケートとこれをもとにして行われた座談会は,うつ病の治療終結についてあらためて考える機会となったものと思われる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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