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Topics Q&A 時流解説

うつ病の病前性格の意義は失われたのですか

阿部隆明

DEPRESSION JOURNAL Vol.5 No.1, 22-23, 2017

確かに一昔前の日本では,病前性格の評価はうつ病の診断や治療に役立てられていた.最近,病前性格が論じられなくなった背景には,操作的診断の普及がある.DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)のうつ病(major depression)は,診断に際して発症機制や発病状況などが問われないため,従来の内因性うつ病から比較的重症の神経症性うつ病や反応性うつ病まで含まれる.いきおい,誰でもうつ病になるという話になったのである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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