日本うつ病学会のうつ病治療ガイドラインが2016年7月に改訂され,新しい項目として「児童思春期のうつ病」や「うつ病の睡眠障害」が追加されたほか,ガイドライン全体が最新のエビデンスにアップデートされた.そこで,今回のアンケートでは,同ガイドラインの利用状況や評価について尋ねるとともに,今後のガイドラインのあるべき姿について調査した.
ガイドラインに対する評価は概ね妥当と肯定的に評価する割合が多かった一方で,利用状況については,大筋ではガイドラインに沿った治療を心がけつつも,独自の臨床経験に基づいた治療を行う割合も多く,個別性・多様性の高いうつ病の疾患特性をあらためて裏づける結果となった.
ガイドラインに対する評価は概ね妥当と肯定的に評価する割合が多かった一方で,利用状況については,大筋ではガイドラインに沿った治療を心がけつつも,独自の臨床経験に基づいた治療を行う割合も多く,個別性・多様性の高いうつ病の疾患特性をあらためて裏づける結果となった.