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医療連携通信

岩手県久慈地域における医療関係者と地域住民が参加する自殺対策

大塚耕太郎遠藤仁赤平美津子中村光藤澤美穂本田笑奈岡田依知奈酒井明夫

DEPRESSION JOURNAL Vol.4 No.2, 32-35, 2016

「はじめに:久慈地域について」岩手県は日本の北に位置し,広大な県土をもつ.そのなかでも,北部に位置する久慈地域は,山間部は北上山地の山岳地帯であり,沿岸は三陸リアス式海岸が続く.2011年3月11日に発生した東日本大震災津波では,久慈市,野田村をはじめとして甚大な被害を受けた.現在の総人口は58,476人,高齢化率も32.1%(2015年10月1日現在)である.久慈地域は,われわれが自殺対策を始めた2002年時点では岩手県内でも自殺率が長年にわたって高率な地域であった(図1).ここでは,久慈地域での自殺対策活動も取り上げながら,地域での自殺対策の進め方について説明したい.
「久慈地域における自殺対策の実践」「1.包括的な自殺対策」地域全体の健康に対する取り組み,つまり健康づくり(Health promotion)として考え,メンタルヘルス不調者への個別介入だけでなく,住民のメンタルヘルスリテラシーの向上,住民の相互交流の再構築,生活支援との連携,従事者へのメンタルヘルス対策など包括的な対策の仕組みを構築することを目標とした.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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