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うつ病診療のUpdate アンケート・座談会

(座談会)うつ病と認知症

馬場元天野直二水上勝義

DEPRESSION JOURNAL Vol.4 No.2, 11-15, 2016

馬場(司会):うつ病と認知症はどちらも高齢者に多くみられる疾患で,相互に合併する頻度が高く,また長期経過においてうつ病から認知症に移行する例も少なくありません.近年,画像診断技術は格段に進歩していますが,いまだ両疾患を峻別するバイオマーカーは見出されておらず,臨床像および経過を丹念に精査して病像を見極める地道な取り組みが求められています.本日は,うつ病と認知症の臨床・研究に造詣の深い天野直二先生と水上勝義先生をお招きして,うつ病と認知症の合併や移行リスク,その治療的対応についてお話いただきました.
「うつ病と認知症の鑑別で留意すべきこと」
馬場:うつ病と認知症の鑑別はときに困難となる場合があります.質問1でうつ病または双極性障害と認知症をどのように鑑別しているかを尋ねたところ,「神経心理検査を実施して鑑別する」「画像検査を用いて鑑別する」が70~80%と多かった一方で,「臨床症状・経過だけで鑑別する」は40%程度でした.この点についてはいかがお感じでしょうか.

(アンケート)うつ病と認知症/馬場元

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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