臨床最前線(DEPRESSION JOURNAL)
NTT東日本関東病院精神神経科
掲載誌
DEPRESSION JOURNAL
Vol.3 No.1 14-17,
2015
著者名
秋山剛
記事体裁
施設紹介
/
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
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精神科
媒体
DEPRESSION JOURNAL
「医療機関として初めて導入された復職支援の取り組みをご紹介ください」当院のリワークプログラム参加にあたっては,生活リズムがある程度整っており,朝の通勤ラッシュ時に来院できる体力と活動性が確保されていることが要件です.プログラムは平日の午前中に作業療法の一環として行われ,月曜・木曜が「パソコン」,火曜が「軽スポーツ」,水曜は「グループ」の構成で,週2日から最大4日まで,段階的に参加日数を増やしていきます.「パソコン」は資料作成などの作業を通し,仕事に必要な基礎能力の回復を図るとともに,患者さんの体調や状態を把握し,さらに本人の作業傾向を踏まえたうえで,体調や自分との付き合い方を学ぶことを目的としています.たとえば,活動の量や質の加減がうまく測れずにやりすぎて体調に影響したり,苦手なものに回避的になるといった傾向は職場でも再現されます.それらにどう対処を図ればよいかを活動を通して考え,自分自身でコントロールしていける力を身につけていきます.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。