<< 一覧に戻る

特集 アルコール依存症治療に携わるさまざまな職種とその役割

3.アルコール依存症治療における看護師の役割と貢献

阿部かおり

Frontiers in Alcoholism Vol.11 No.1, 19-22, 2023

アルコール依存症をもつ方への看護師のおもな役割は,離脱症状の出現を早期に発見し症状の緩和に努めること,安心できる環境づくり,そして,患者の日常生活に近い医療者として,頻繁にコミュニケーションをとり,細やかな観察を続けることである。そして,患者が多くの支援者や他患者間において,人から癒やされる体験や,自己を受け入れる体験を通して,回復の道を歩めるよう寄り添うことである。また,看護師の視点から得られたさまざまな情報は,患者本人やご家族だけでなく,多職種・多機関と共有し,患者がその人らしく生きていける治療に貢献できると考えている。
「KEY WORDS」患者理解,アルコール依存症,多機関連携,日常生活を看護に生かす,居場所としての病院

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る