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特集 アルコール依存症と性差

5.胎児性アルコール症候群

井上祐紀

Frontiers in Alcoholism Vol.9 No.1, 28-33, 2021

胎児性アルコール症候群(Fetal alcohol syndrome:FAS),胎児性アルコール・スペクトラム障害(Fetal alcohol spectrum disorders:FASD)の臨床像,診断,その治療と支援について概説する。FASよりもさらに広い診断概念であるFASDの理解を深めることでこの障害をもった子どもたちが見逃されることがないようにする必要がある。FASDの診断のためには妊娠中のアルコール曝露(Prenatal alcohol exposure:PAE),特異的な顔貌所見,身長・体重の発育不全,小頭症や脳形成異常,認知・行動面の障害などを包括的にアセスメントする必要がある。FASDには特異的な薬物療法はないが,心理社会的治療・支援の方法は徐々に研究されつつあり,FASDの心理教育やポジティブな行動支援を含んだFASDのための独自のプログラムが必要になっている。
「KEY WORDS」Fatal Alcohol Syndrome (FAS),Fatal Alcohol Spectrum Disorder(FASD),Alcohol Related Neurodevelopmental Disorder (ARND),Alcohol Related Birth Defects (ARBD)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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