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特集 アルコール依存症とその他の依存

3.アルコールとニコチン依存症:その臨床的特徴と問題点

宮田 久嗣

Frontiers in Alcoholism Vol.8 No.1, 22-27, 2020

アルコールとニコチン(タバコ)は嗜好品であり,適正に使用すればリラクゼーション効果などを介して生活の質(QOL)を豊かにしてくれる。一方で,いずれも依存性物質であることから,過剰な使用あるいは不適切な使用によって依存症を生じる。依存症ではクロスアディクションと表現されるように,複数の物質や行為に対して依存(嗜癖)が形成されることが多い。特にアルコールとタバコは日常的に併用されることが多いだけに,その問題は見逃されやすい。本稿ではアルコールとタバコを併用することの問題点や相互作用,併用に繋がる脳内報酬系の機能変化,新たな治療法など,最新の治見を交えて考える。
「KEY WORDS」アルコール依存症,ニコチン依存症,クロスアディクション,治療報酬効果

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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