骨粗鬆症とサルコペニアには多くの共通要因が存在するため,両者は互いに合併しやすい.骨粗鬆症は女性に多い疾患であるが,臨床上,問題となるのは転倒による骨折である.転倒には筋力低下をはじめとする身体運動機能の低下が関与するため,サルコペニアの合併は,女性の骨粗鬆症性骨折のリスクを増加させる.本稿では,骨粗鬆症とサルコペニアの関連について述べるとともに,骨粗鬆症治療薬のサルコペニアに対する効果の可能性について,主にビタミンDに関する知見を中心に解説する.
特集 女性のサルコペニアを考える
3 骨粗鬆症とサルコペニアの相互作用─薬剤効果を含めて─
掲載誌
WHITE
Vol.8 No.1 19-24,
2021
著者名
宮腰 尚久
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
骨・関節
診療科目
老年科
/
整形外科
/
産婦人科
媒体
WHITE
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。