WHITE PLUS~いま,女性医療の領域で起きている注目すべき変化~
HPVワクチンの積極的勧奨中止にどう対応すべきか?
WHITE Vol.7 No.2, 72-77, 2019
子宮頸がんとその前がん病変は,HPVワクチンによって予防できることが海外で証明され,世界90ヵ国以上ではHPVワクチンが定期接種となっている.しかし,日本ではマスメディアの報道によりHPVワクチン接種の勧奨中止となり,すでに6年が経過している.なぜ日本だけHPVワクチンが接種されないのだろうか? 定期接種ワクチンと定められているにも関わらず,積極的な勧奨が再開されない原因は,正確な情報が一般市民や医療従事者に伝えられていないためであろう.本稿では,この現状を打開するために医療従事者として行うべきことを考えてみたい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。