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WHITE PLUS~いま,女性医療の領域で起きている注目すべき変化~

閉経後性器尿路症候群

中田真木

WHITE Vol.6 No.1, 54-57, 2018

従来使われていた「外陰腟萎縮症(vulvar and vaginal atrophy:VVA)」は,粘膜に起こる1つの変化を述べていますが,そこから起こって来る問題を包括する概念ではありません.粘膜に生じる萎縮と慢性炎症,および随伴する「性器症状」「下部尿路症状」「性行為関連症状」を包括した新しい疾患概念のために,新たな用語が必要でした.
そこで,国際女性性機能学会と北米閉経学会は2013年5月に用語コンセンサス会議を開き,2014年に主要学術雑誌『Menopause』,『Maturitas』,『Climacteric』,『Journal of Sexual Medicine』の4誌に「閉経後性器尿路症候群(genitourinary syndrome of menopause:GSM)」の用語を発表し,国際的に統一していくことになりました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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