<< 一覧に戻る

特集 女性のフレイルを考える

3 女性の社会参加とフレイル

高橋知也藤原佳典

WHITE Vol.5 No.2, 25-29, 2017

近年,健康長寿の達成に向けた重要なキーワードの1つとして,「フレイル(Frailty)」という概念が広く取り上げられ,定着しつつある.日本老年医学会はフレイルに関するステートメント1)の中で,フレイルを「高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し,生活機能障害,要介護状態,死亡などの転帰に陥りやすい状態で,筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒しやすくなるような身体的問題のみならず,認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題,独居や経済的困窮などの社会的問題を含む概念」としている.すなわちフレイルとは身体的側面だけでなく,(心理や認知を含めた)精神的側面,さらには社会的側面にも当てはめられる概念であり,これらのいずれか,あるいは複数の機能が低下することによって生活機能が障害された結果,日常生活に困難が生じると考えると理解しやすいかもしれない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る