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特集 女性のフレイルを考える

Overview

荒井秀典

WHITE Vol.5 No.2, 5-8, 2017

平均寿命が延伸し,元気な高齢者が増えているといわれている.厚生労働省は2017年7月27日,2016年分の簡易生命表の概況を発表したが,それによると2016年における日本人の平均寿命は,男性が80.98歳,女性が87.14歳となり,過去最高となった.明治時代最初に算出された女性の平均寿命が約44歳であったことを考えると,過去100年あまりで日本人女性の寿命が倍になったことであり,これは人類の歴史において極めて特筆すべき変化であると思われる.日本人が長生きをするようになったのはよいことであるが,ただ長生きすればよいというものではなく,人はできれば健康で自立した生活を送りたいと願っている.介護の必要がなく,日常生活を制限なく過ごすことができる期間を「健康寿命」というが,日本人の「健康寿命」は,平均寿命に比べ男性で9.02 歳,女性では12.40歳も短くなっている.男性に比べ,女性は長寿であるものの,平均寿命と健康寿命との差が依然として大きい.したがって,要介護期間を短縮し,健康寿命を延伸することは喫緊の課題であり,この健康寿命延伸のキーとなるのが「フレイル」である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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